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機体概要[]

 統合軍はAVF(Advanced Variabie Fighter:次期全領域戦闘機)開発計画”スーパー・ノヴァ計画”のコンペティションを実施し、新星インダストリー社がYF-19を送り出したのに対し、本機はゼネラル・ギャラクシー社が送り出した試作機。OTMを積極的に取り入れ、ゼントラーディ系技術である機体を完全に脳波コントロールするBDI(Brain Diect Image)システムを搭載したゼネラル・ギャラクシーらしい野心作。開発計画はアルガス・セルザー機体設計部長らが率いるチームが行い、機体設計はガルド・ボア・ゴーマン氏であり、彼はYF-21のテストパイロットも務めている。


AVF開発コンペで見えた機体の欠点[]

 コンペは惑星エデンにあるニューエドワーズ基地にて実施され、テストパイロットが死亡する墜落事故も含む機体トラブル続出の新星インダストリー側のYF-19とは対称的に順調にテスト項目をクリアしていくYF-21だがBDIシステムは極めてデリケートで、精神のフィールドバックが失敗すると機体制御が失ってしまう危険性を持ち、実際テスト飛行でも起こしている。しかもシステム自体がコストが高い上、それに加えOTMを応用した当時として新式複合素材による可変主翼も高価であり、量産には適しない欠点を持つがそれこそがYF-21の高性能性の根幹である。対称的に生産コストで勝ったYF-19に敗れた原因になるが、2042年にVF-17の後継機と言う形で採用される事になる。特殊作戦が絡む事案は政治的に直結する事も多く、統合政府は地球圏や移民惑星の情勢安定を思えば高コストな機体であろうと採用された。


独自な機体構造[]

 BDIシステムによる完全脳波コントロールが出来るとは言えBDIシステムがトラブルによる機体操作不能対策として従来のVF同様に操縦桿やコクピットインパネを備えている。またヘルメットは脳波探知システムを内蔵しており、これによりキャノピーの装甲化も可能になっているが試験機と言う事で完全に装甲化してない。
 主推進機は従来の機種では脚部に配しており、変形機構の効率化の観点から殆どの機種で見られるが本機はエンジンブロックが水平のままであり、脚部とエンジン部分が完全に独立し既存のVFとはガウォークモードの形状も大きく異なっている。しかしホバリングによる超低空高速飛行を可能にしているのはエンジンブロック下面にあるシャッター形状をしたホバリングノズルであり、メインノズルを閉じて使用する。この独自な機体構造は極端までに機動性能を偏重した設計の極みを体現したが”リミッター解除”である。これは脚部と腕部、V字尾翼をパージする事で軽量化し他のVFを凌駕する高機動性を発揮する事が可能になるがパイロットは人体の限度を超えるGを受ける事になり生命の危機に曝すことになり、シャロン・アップル事件の際にはガルドがゴーストX9を叩き落とした際に絶命する事故が発生している。
 バトロイドモードの姿勢制御にグァドラン・ローが使用するキメコリア特殊イナーシャ=ベクトル・コントロールシステムを改良したシステムが搭載し、格闘性能もYF-19に匹敵する程で評価試験の際にはニューエドワーズ基地内にある演習場のビルを突き抜けての奇襲を見せた。


オプション[]

 VFのオプションと言えばスーパーパックを連想するがYF-19にも採用されている“FASTパック”は小型化され装着時にもフォルムを殆ど変わらないのが特徴。アクティブステルスを有していると言え大型化は避けられた。更にフォールドブースターを機体上面にハードポイントを使用して設置する事も可能にしている。皮肉にもこのオプションはスーパーノヴァ計画の真意を知って激怒したYF-19のテストパイロットであるイサム・ダイソン中尉(当時)が機体設計主任のヤンによりフォールドブースター装備も装備されたフル装備YF-19を強奪し地球へとフォールドした際に使用された。フォールドブースターは新中洲/オーテック製“FBF-1000”であり、YF-19も同じモノを使用している。


ドックファイトで示した有人機の有効性[]

 YF-19と同じく地球軌道上に設営された統合軍の防衛システムを突破し、イサムが乗るYF-19との壮絶なドックファイトを展開する事になった本機だが通常の演習とは異なり、実弾使用し機体を撃破する事も許可された”実戦”であった。その後対ボドル基幹艦隊勝利三十周年記念式典に招かれたシャロン・アップルによる事件が発生し、彼女はゴーストX9を射出、ガルドはこの機体を引きつけてイサムとヤンが乗るYF-19をマクロスシティへと向かわせている。有人機をしのぐゴーストX9に対しガルドはリミッター解除で対抗するも人間の限度を超えたGを体に受けて絶命する事になる。


制式採用機[]

  シャロン・アップル事件直後はYF-19と共に開発が凍結されていたが諸事情により開発を再開するも野心的な機体うえにシステムや機体の量産コストが高く、新要素を加えた機体の実用性が足を引っ張り、更にリミッター解除による危険性が明確になった事で主力部隊の機種としては不採用になるも高性能VFであることは変わりなく、BDIシステムの簡素化し有視界キャノピーに換装された制式機VF-22S シュトゥルムボーゲルⅡとして採用された。BDIを簡素化したがゼントラーディの技術により高い性能を維持し皮肉にもこれにより整備性の向上やコスト削減が達成された。特に有名なのがマクロス7船団にて試験的にライセンス生産された機体で同船団の総旗艦マクロス7(バトル7)の艦長であるマクシミリアン・ジーナス用に二機配備され、一機は予備機扱いだったが妻であり、シティ7の市長をしているミリア・ファリーナ・ジーナスが対プロトデビルン戦の最終決戦時に使用しており、バトル7の艦長代行をした際に“強引に”自分のパーソナルカラーに塗装したモノであり、その後も使用されたと思われる。またダイヤモンドフォースにもこの機体が運用された。
 他の船団ではS.M.Sが所有するマクロスクオーターに搭載され運用された。

zh:YF-21/VF-22雨燕

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