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ブリタイ・クリダニク(Vrlitwhai Kridanik)は、テレビアニメ超時空要塞マクロス』および関連作品に登場する架空の人物。主要登場人物のひとり。劇場用作品『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』での名前(製造番号)はブリタイ7018[1]

声の出演蟹江栄司。蟹江の死去後に発表された作品では主に大友龍三郎が演じている(詳細は後述)。

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設定・経歴[]

超時空要塞マクロス[]

ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)所属の第67グリマル級分岐艦隊司令。乗艦はノプティ・バガニス5631(いわゆるブリタイ艦)。隻眼で、頭部の右半分は金属製のカバーに覆われている。単独での戦闘能力は他のゼントラーディ兵を凌駕し、素手でバトロイドと渡り合い、短時間なら真空中でもパイロットスーツなしで活動可能[2]という強靭な肉体の持ち主で、荒くれ者として知られるカムジンでさえ敬意をもって「オヤジ」と呼び、一目置く豪傑。ゼントラーディ人としては珍しく広い視野と展望を持ち、戦略眼も長けており、幾度となくマクロスを窮地に陥れる。

最初のマクロスへの攻撃で、統合軍が幻の反応兵器を所有していることなどから、地球人が今まで相手にしてきた敵とは違うと言うことに気づき、殲滅せずに様子を見ることにする。

地球人を捕虜にして基幹艦隊に戻った際に、捕虜を取り逃がすという失態を演じ、一時前線から下げられるものの、その経験を買われアドクラス艦隊司令として再び前線に復帰。部下の兵士達が文化に感化されていくのを目の当たりにし、上からの命令と兵士達の気持ちの間で板挟みとなるが、最終的には地球人との共存の道を選び、マクロスと独断で停戦協定を結び、ともにボドルザー司令長官の率いる基幹艦隊と戦う。

戦後もマイクローン化することなく、新統合軍の宇宙艦隊司令官に就任し、地球の技術で修復・改造されたブリタイ艦を駆り、地球防衛の任や文化の保守に尽力する。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか[]

劇場版においては、ゼントラーディ軍第425基幹艦隊所属のブリタイ7018アドクラス艦隊司令である。マクロスからの捕獲品や映像により、マクロスを運用しているのが敵対しているメルトランディではなく地球人であり、地球人がマイクローンであること、男女が共に生活していることが判明し、衝撃を受ける。

リン・ミンメイ以下5名を捕虜として捕獲することに成功し、彼女らをゴル・ボドルザーの下へ送還しようとするが、その直前メルトランディの奇襲に遭遇。リン・ミンメイ、リン・カイフン以外の捕虜は脱走するものの、前述2名をボドル基幹艦隊へ送り届ける。

ゼントラーディの設定変更により外観こそグロテスクになったものの、TV版同様、広い視野と展望を兼ね備えている。基幹艦隊への航海中にはリン・ミンメイと接触し、劇中後半ではミンメイ直伝の「冗談」というものを言い放ち、副官であるエキセドル4970を驚かせる。

ミンメイとの交流、ボドルザーの数万隻もの味方を巻き込んでまでのメルトランディ軍ラプラミズ級機動要塞に対する主砲による砲撃への反感などが遠因となり、ミンメイの歌う「愛・おぼえていますか」によって文化の素晴らしさと重要性に目覚め、最終決戦の最中に艦隊ごとマクロスへの援護に転じる。この時のブリタイの思いと呼びかけに、その他大勢のゼントラーディや、旗艦を撃沈されながらも生き残っていた各々のメルトランディが共感してマクロスを援護する。ボドル機動要塞との交戦中、乗艦を中破擱座させられながらも艦首主砲により機動要塞の装甲を貫き、マクロスのために要塞内部への突入口を開く。

配役[]

原作で声を担当した蟹江栄司は1985年に死去しており、それ以降に発表された各種作品に登場するブリタイには代役が立てられている。

OVA『超時空要塞マクロスII』の世界設定を継承したPCエンジン用ゲームソフト『超時空要塞マクロス 永遠のラブソング』(1992年)では玄田哲章がブリタイを演じている。

テレビアニメ『マクロス7』(1994年)では、劇中劇「リン・ミンメイ物語」に出演するブリタイ役の俳優スレン・ラングの声を大友龍三郎が担当した。2000年代以降に発売された『スーパーロボット大戦α』『超時空要塞マクロス』『マクロスエースフロンティア』などのゲーム作品でも大友がブリタイを演じている。

備考[]

テレビアニメ『マクロスF』には惑星ガリア4駐留ゼントラーディ部隊の指揮官として、劇場版のブリタイ7018をモデルとした人物「オゴタイ」が登場する。

また同作品には弱小芸能プロダクション「ベクタープロモーション」を経営するエルモ・クリダニクという人物が登場する。テレビアニメ本編ではブリタイとの関係についてはまったく言及されていないが、小説版では「クリダニクの一門」に連なり、かつて歌姫を守ったという父を持つゼントラーディ人が登場し、アイドルを育てる側に立つため軍を退役するという場面が描かれている[3](これがエルモと同一人物であるとは明記されていない)。

『ロボテック』版[]

テレビシリーズの海外版である『ロボテック:マクロス・サーガ(Robotech:The Macross Saga)』版でも、基本的に設定は日本版と同じで、名前もBreetaiである。

海外オリジナル作品に於ける登場が多く、海外版OVAである『ロボテック II センチネルズ』(Robotech II: The Sentinels)では、マイクローン化した為に、今まで巨人状態で使用していたマスクが大き過ぎて使用出来なくなったので、新たにエミール・ラング工学博士に製作してもらった「マスク付きのマイクローンサイズの戦闘用ヘルメット」を着用している。

『ロボテック』の漫画版では、アカデミー・コミック(Academy comics)社の『戦士達』( Warriors)や、DCコミック社の子会社、ワイルドストーム (Wildstorm)社の『シャドウ・クロニクルへの序曲』(Prelude to the Shadow Chronicles)において、インビッド女王レフレス ( ロボテック版では「リージス」/ Regis の摂政である「リージェント」( Regent ) )に対して、『超時空騎団サザンクロス』に登場するバイオロイドの改良新型を駆って、艦隊司令である「リサ・ハイエス」( Lisa Hayes≒早瀬未沙) 中将や、「リック・ハンター」( Rick Hunter≒一条輝) 提督を守って死闘を繰り広げ生死不明 ( MIA )となるまで、OVAやコミック版、小説版等の様々な媒体で活躍する。

また、マスクを被る原因となった顔の傷については、エターニティ(Eternity)社のオリジナル漫画版『ゾアの伝説』( Legend of Zor )に於いて、ゾア・プライム(Zor Prime)(『超時空騎団サザンクロス』のサイフリート・ヴァイス の遺伝子提供者(ドナー)であり、超エネルギー「Protoculture」の発見者である科学者「ゾア・デリルダ」(Zor Derelda)を守ろうとして"Shock Trooper"(『機甲創世記モスピーダ』のインビットメカグラブ」)に撃たれたものであることが描写され、別の3種類以上の各社の漫画版版でも、その際の状況が回想等の場面描写手法で描かれている。[4]

詳細は、ロボテック漫画

の各記載を参照のこと。声の出演はトニー・クレイ(Tony Clay)。

脚注[]

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 劇中では、「ブリタイ・ジム・ゼム・イン・バン」と発音。
  2. 『超時空要塞マクロス』第10話、第11話
  3. 小太刀右京『マクロスフロンティア Vol.3 アナタノオト』角川書店、2009年、32-34頁。ISBN 978-4-04-473803-7
  4. 非公式日本語サイト『ロボテック・クロニクル』 ブリタイ・クリダニク (Breetai-Kridanik)より。

関連項目[]

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