テンプレート:基礎情報 雑誌 『マクロス・クロニクル』 (MACROSS CHRONICLE) は、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』を初めとする各種作品群「マクロスシリーズ」を扱った分冊百科である。
発行元はウィーヴ、発売元は小学館集英社プロダクション。2008年7月24日から2010年6月10日まで隔週木曜日に発売。全50号。定価は創刊号のみ税込590円、第2号以降は税込690円。各シートは切り離し式で、別売りの専用バインダーが税込1,780円で販売されている。サイズはA4変形判、本文は32ページ。定期購読による販売も行われていた。
概要[]
第1作『超時空要塞マクロス』から、本誌創刊当時の最新作『マクロスF』までの各種設定や関連事項について、描き下ろしイラストや写真、設定資料などを交えて解説している。「マクロスシリーズ」制作の中心的存在である河森正治は、各シリーズ作品を作品世界内の歴史的事実を元に作られた「再現ドキュメンタリー」「再現ドラマ」と捉えていることについて触れた上で、本誌の制作スタンスについて「マクロスの背後に流れる歴史を様々な人物が解釈し、まとめあげた記録集」[1]と述べている。
表紙は創刊号のみ歴代作品のヒロイン(リン・ミンメイ、ミレーヌ・フレア・ジーナス、ランカ・リー)のイラストを手前に、歴代の主人公機(VF-1J、YF-19、VF-19改、VF-25F)を奥に配したデザインで、第2号以降は後述する「メカニックシート」に載せられた描き下ろしイラストを中心に据えた構成となっているが、まれにシェリル・ノームなどヒロインのイラストを中心としている場合がある。
本文の執筆は坂口徳仁、杉山和繁、ぽろり春草の3人。イラストレーションは天神英貴、市川裕文、射尾卓弥、和田淳、獅子猿、A'sまりあ、木下ともたけ、フヂロウなどが担当している。
創刊号は10万冊を出荷し、ウィーヴ出版事業の中では好調と伝えられている[2]。
内容[]
レギュラーシート[]
- メカニックシート
- シリーズに登場する可変戦闘機、艦艇から民間の車両まで、各種兵器・機械類について解説する。主要なものについては1枚目が観音開き式のシートとなっており、天神英貴らによる描き下ろしイラストが中央に掲載され、機体データや各形態の運用記録などについて述べられている。2枚目以降は特定パイロットの専用機や追加兵装、変形機構などに関する解説を載せたシートが挿入されている場合がある。主要でないものについては、複数をまとめて掲載している場合もある。
- キャラクターシート
- シリーズの登場人物について解説する。1枚目の1ページ目には人物の立ち絵[3]と解説、人物相関図が載せられており、2ページ目以降は人物のエピソードと表情集、衣装などの資料が載せられている。ミンメイ、ミレーヌなどのように衣装のバリエーションが多いキャラクターのシートは、複数号に分けて載せられている。複数の人物をまとめて掲載している場合もある。
- タイムラインシート
- 作品世界内の出来事を、年表形式で時系列順に解説している。
- ワールドガイドシート
- 作品世界内の地理、生物、文化、施設などの各種設定について解説している。1ページ目には描き下ろしイラストが載せられている。
- ヒストリーシート
- 作品世界内の歴史的な事柄について解説している。「ワールドガイドシート」同様、描き下ろしイラストを掲載。
- テクノロジーシート
- 可変戦闘機やOTMなど、作品世界内の技術について解説している。上記2種のシート同様、描き下ろしイラストを掲載。
スペシャルシート[]
- ギャラリーシート
- 過去作品のポスター、映像ソフトやCDのジャケット、玩具のパッケージイラストなどを掲載している。
- ソングシート
- 各作品で使用されている歌唱曲の解説。歌詞を中心に、各種データ、作品内で使用された場面の写真を掲載している。
- グッズシート
- 玩具、模型、ゲーム、キャラクターグッズ、映像ソフト、CDなどについての解説。
- 用語辞典
- 作品内の用語について五十音順で解説。第25号より。
- メイキングシート
- 制作スタッフに対するインタビューと当時の企画書、設定資料などを掲載。インタビュー対象は以下のとおり。
- エクストラシート
- 作品データ、イベントリポート、ゲームに登場する機体、模型企画「アドバンスト・バルキリー」の機体の解説など。作品データは第33号において見直しが行われ、従来のシートとの差し替えを依頼する文が載せられた。
最終号の最後のページに載せられた正誤表では合計43箇所の訂正がなされ、7枚が欠番となることが記されている。
扱われている作品[]
独自アイコンつきで扱われている主要作品はテレビアニメ、劇場用アニメ、オリジナル・ビデオ・アニメーションとして発表された以下の11作品。
- 超時空要塞マクロス(TV)
- 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(劇場)
- 超時空要塞マクロス Flash Back 2012(OVA)
- 超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-(OVA)
- マクロスプラス(OVA)
- マクロス7(TV)
- マクロスプラス MOVIE EDITION(劇場)
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!(劇場)
- マクロス ダイナマイト7(OVA)
- マクロス ゼロ(OVA)
- マクロスF(フロンティア)(TV)
一方で「他」として以下のゲーム作品も扱われている。
- マクロス デジタルミッション VF-X(プレイステーション)
- 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(セガサターン、プレイステーション)
- マクロス VF-X2(プレイステーション)
- マクロスM3(ドリームキャスト)
脚注[]
テンプレート:脚注ヘルプ
- ↑ 『マクロス・クロニクル No.01』ウィーヴ、2008年。
- ↑ 「ウィーヴ中間決算 出版事業厳しい アニメ偏重見直しも」アニメ!アニメ!(2008年8月22日)2010年3月7日閲覧。
- ↑ 多くは設定画を使用しているが、既出の版権イラストを載せている場合もある。
外部リンク[]
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