物語の舞台設定(植民星)や 登場人物、主要な登場車両・航空機 および メカ と 艦艇 については以下のウィキペディア記事が大変に詳しいので、煩雑さを避けるため以下に譲ることにしたので参照されたい。
超時空シリーズ の3作目にして、現状での最終作品。
超時空要塞マクロスでは、制作された " テレビシリーズ " の36本のフィルムそのものの所有権が「タツノコプロダクション」、デザインが「スタジオぬえ」と「株式会社ビックウエスト」との共有との判断が日本国内の裁判所によりなされた。
一方で「超時空騎団サザンクロス」では「 デザインと物語原作を 、タツノコ・プロダクションが原作団体として所有 」し 、「放映権はビックウエストが有するもの」と、シリーズの再放映と商標権許諾の権利が2つの対立する法人の間で引き裂かれているため「リマスタリングBlu-ray BOX 」はもとより、関連商品の販売許諾の可能性が天文学的に低い。
- マクロスとロボテック、歴史的和解へ - ロボテック・クロニクルズの外部記事
但し、アニメシアターX (AT-X)では西暦2000年9月22日のパイオニアLDC「超時空騎団サザンクロス DVD PERFECT COLLECTION 」発売を記念して、少なくとも一回の放送が行われている。
超時空騎団サザンクロス | 番組 | AT-X (2019年3月3日閲覧)
いわゆるワンダーフェスティバル当日版権の窓口も「タツノコ・プロダクション」と「ビックウエスト」の両者が有するものの、年齢層で線引きをした1982年10月1日当時の覚書(PDF 2.52MB )の区分があいまいな為、現在は主催企業「海洋堂」の判断により、専らビックウエトが許諾判断企業とされているが、「超時空騎団サザンクロス」デザインが 超時空要塞マクロスを巡る法的闘争の結果として冷戦中の「タツノコプロダクションに帰属する」ため、ビックウエスト側により、これまでの全ての申請が拒否されている状態である。
- 根拠法廷資料〔カリフォルニア地方裁判所〕: Exhibit A – Document #110, Attachment #1 in Harmony Gold U.S.A., Inc. v. Harebrained Schemes LLC – CourtListener.com 2019年2月17日閲覧(英語、添付ファイルPDFは日本語であり、1982年10月1日、1984年12月1日、当時の日本語覚書)。
2019年は本放送〔上記の事情により再放送は一切無い〕より35周年の節目の年であるが、何も催事が開催出来なく、ファン活動だけが頼りとされる不遇の作品。
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『超時空騎団サザンクロス』は2019年4月15日で本放送から35周年!
- Togetter上の Twitter まとめ |
なお、国際商標権は、2021年3月21日に米国「ハーモニーゴールドUSA」よりタツノコ・プロダクションに「ロボテック・シリーズの権利」が返還される予定(同年3月14日に更新満了、7日間の異議申し立て期間を猶予として、契約更新をしないという形式による)。
この返還により、ロボテック名義でのリマスターBlu-rayを始めとするソフトウェアは元より、模型や変形玩具、TRPG( テーブルトーク・ロールプレイングゲーム )、トレーディング・カードゲーム などの「商標権を前提とした」、サードパーティーによる海外商品が絶版となり、さらに国内商品も上記の事情により、製品化不可能な状態が今後も継続する可能性が高く、「キャンディ・キャンディ」に続く暗黒封印作品とされる可能性が高いことが懸念される。
本作では「長谷川菜穂子」(名義は 庄司 菜穂子 )率いる文芸部が物語構成を、社内スタジオのデザイングループ 「アンモナイト」( 小川浩、大倉宏俊、小野隆嗣 。 後に「スタジオ・サンタクロース」として独立。 Production I.G. の初制作作品 「赤い光弾ジリオン」 などに参加。 ) が「プロダクションデザイン」を担当した。
結果として全39話の予定が全23話に 1クール半( 3 か月 周期の単位で 16 話 分、約4ヶ月 )短縮され(要するに打ち切り)、ゾル人の起源など、残された多くの伏線が回収されないままに終わってしまった。
この時代のロボットアニメとしては異例の女性主人公(2年後に始まったOVA「ガルフォース」シリーズとの類似性を度々言及される)、しかも女性グループユニット3人の抜擢や敵生命体ゾル人の三位一体の特異な設定など意欲的な面もあったが、当時は飽くまでも「子供が観るもの」であったロボットアニメという分野の中では評価を得るどころか、むしろ拒絶されてしまった。
シリーズディレクター「長谷川 康雄」によれば、本作品は当初は( 内山亜紀を起用したコミカルタッチのヒロインアクションとは別の企画である ) 「未来世紀版ジャンヌ・ダルク」の構想で企画が進行し、この構想に沿ったデザイン画も描かれていたが、前企画(「内山亜紀」版 内山亜紀の初期設定画 第87頁 - 第88頁 )が不採用となり、その要素を本企画に統合することとなり、1980年代の風潮に合わせて主人公(メインヒロイン)「ジャンヌ・フランセーズ」の人物像もより庶民的な方向に修正したという。
打ち切りされなかった場合(全39話が16話分を短縮)、物語構成がどのように展開される予定であったのかについて、外部資料リンクの「超時空騎団サザンクロス - ロボテック・クロニクル」のページが詳しいので参照されたい。